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地震から家を守るために知っておきたい「耐震基準」について【失敗しない家の選び方解説】

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

 

動画はこちらから!

 

 

地震から家を守るために知っておきたい『耐震基準』について

 

今回は地震のときの建物の強さ、耐震基準についてお話ししていきたいと思います

よろしくお願いします!

建物を建てるときには「建築基準法」を守らないといけないのですが、この建築基準法の中で最低限の耐震性能である耐震基準が決められています

現在の耐震基準は、阪神淡路大震災や熊本地震レベルの震度6強から7で倒壊しない、震度5で損傷しない、となっています

これは震度6強から7だと倒壊こそしないものの、建物が損傷して補修や建て替えが必要になる場合もある、というレベルになります

 

 

建物は損傷するかもしれないけど、住んでいる人が下敷きになるようなことは無いレベルってことですね

 

そうですね、そして建築基準法は建物を建てるときの最低限の法律なので、これ以上の強さでないと建物を作れません

この基準は木造でも鉄筋コンクリート造でも同じになります

そして耐震基準は何度かアップデートされており、1981年に定められたものを「新耐震基準」と呼んでいます

 

 

基準が更新されたきっかけは何だったんでしょうか?

 

はい「1978年宮城県沖地震」と呼ばれる地震です。震度は最大で5、住宅の被害状況は全壊1183棟、半壊5574棟と大きな被害が出てしまいました

 

 

 

その当時は耐震基準はあったんでしょうか?

 

 

はい「旧耐震基準」と言われる基準がありました。

これは震度5強で倒壊しない程度の基準となります

この旧耐震基準で建てられた建物は、阪神淡路大震災や熊本地震でも被害が大きく、国もなるべく解体や耐震補強工事を進めるように、いろいろな施策を行っています

そして1981年以降、木造の建物に対しては2000年に阪神淡路大震災の倒壊状況をもとに、見直しが行われています

これが2000年基準と呼ばれていて、現在の木造住宅の基準となります

 

最新の基準と旧基準を比べるとどれくらい地震に強くなってるんでしょう?

 

 

はい、日本建築学会が2016年の熊本地震による被害状況を出しています

エリアは益城町中心部で震度6強から7が2回計測された被害が大きかった地域のものになります

これによると、旧耐震基準の住宅の大破、倒壊率は45.7%、2000年基準以前の新耐震基準で18.4%、2000年基準以降だと6%となっています

そして無被害の住宅は旧耐震で5.1%、2000年基準以前で20.4%、2000年基準以降だと61.4%です

 

 

最新の基準はかなり地震に強そうですね

ちなみに、中古の住宅を検討しているときに簡単に耐震性能を調べることは出来ますか?

 

 

はい、今回お話しした基準はその時代に必ずクリアしないといけない基準なので、まずは建築日を確認することで最低限の耐震性能が分かります

ただし、建物によっては当時の最低基準を上回る性能で建築しているケースもありますので、あくまで「最低でもこれだけの性能はある」という目安にすると良いかと思います

また、今回はざっくりと新耐震基準は1981年とお話ししていますが、正確には「1981年6月1日以降に建築確認申請を行なった物件」となります

1981年や1982年に建築された建物でも、それ以前に申請されていて旧耐震基準の建物であることもありますので気を付けてください

新耐震基準に適合していると地震に強くなるだけでなく、住宅ローン控除などの優遇措置がありますので、1981年や1982年築の建築日で判断が付きにくい中古住宅を購入の際は、当時の設計図面を見たり、役所に問い合わせをすると新耐震基準に適合しているかどうかが分かる場合もありますので、是非確認してみてください

 

 

1981年より前に建てられた住宅でも新耐震基準相当の性能であれば住宅ローン控除は受けられますか?

 

 

はい、その場合は建築士から「耐震基準適合証明書」という証明書をもらう事で優遇措置が受けられます

この証明書は当時の設計図面や現地検査でもらうことが出来るのですが、仮に新耐震基準に適合していない建物でも、補強工事をして適合させるという方法もあります

 

それでは今回は地震のときの建物の強さ、耐震基準についてお話しさせて頂きました

 

ありがとうございました!

 

 

ありがとうございました

   
   
   
   
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