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建物調査「インスペクション」【失敗しない家の選び方解説】

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

 

動画はこちらから!

 

 

建物調査「インスペクション」

 

今回は「インスペクション」についてお話させていただきます

よろしくお願いします!

まず最初に、インスペクションとはお住まいの健康診断と考えていただくと良いかと思います。

特に中古住宅を個人の方から買う場合は、ぜひ行った方が良い調査です

 

 

中古の建物であれば購入前にチェックして貰うと安心出来ますね!

でも業者さんから買う場合は行わなくてもよいのでしょうか?

 

はい、売主が業者の場合でもインスペクションはした方が良いと思います。

ただ、インスペクションの有無に関係なく、最低2年間の保証を法律で義務付けられています

つまり「購入して住んでみたら雨漏りした」などのトラブルの際に最低2年間は保証して貰えるんです

 

売主さんが個人の場合はどうなりますか?

 

はい、売主が個人の場合、そもそも責任を負わない、または売ってから3ヶ月程度は保証する、という契約内容が一般的ですね

なので例えば3ヶ月の保証があったとしても4ヶ月後に雨漏りやシロアリが発生してしまった場合は、自分のお金で直さなければなりません。

ということで購入前に建物の状況を調べておくことが重要になるんですね

 

 

シロアリは大きな被害にならないとすぐには気付かなさそうです。

インスペクションではどのような調査をするんですか?

 

インスペクションは業者によって調査の内容が異なります。

一般的な内容としては、屋根や床下の点検、建物の傾きやコンクリート部分の鉄筋の有無の確認、さらにコンセントの通電、水道や排水管の水漏れの調査などですね

これらを個人でチェックするのはなかなか難しいと思いますよ

 

屋根の上に登ったり、床下に潜ったりするだけでも大変そうですね

 

はい、それに加え劣化状況の診断には専門知識も必要になります。

その点、インスペクションは建築士等の有資格者が行っていますので安心です

 

インスペクションをして欲しい場合は誰にお願いしたらいいですか?

 

はい、不動産会社の担当者にお願いするとよいでしょう。

その不動産会社でインスペクションを行なっていなくても、県が行っていたり、専門の点検業者もありますので、その窓口となってくれるはずです

 

費用はどれくらいですか?

 

はい、大体5万円前後になると思います

ちなみに以前、売主が個人の中古戸建ての物件で、見た目は綺麗で良かったのですが、念の為インスペクションを行った結果、雨漏れが見つかり、修理費用の60万円分を値引きできたケースがあります

 

 

安心して住む為にもやっておきたいですね!

 

そうです。購入後のトラブルで嫌な思いをしない為に、ぜひお勧めします

ちなみに、このインスペクションは海外ではかなり浸透していて、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア等は7割~9割行われているんですよ

 

海外は中古住宅の価値が下がりにくく、取引が活発というお話でしたよね

そうです。耐久性が高い建物が一般的なのと、こういった調査が浸透しているからこそだと思います

日本ではインスペクション自体、義務化されていませんが、中古住宅の売買のときにはインスペクションの制度の説明とこれを行なったかどうかの説明をすることが平成30年に義務化されました

現在のところインスペクションの満足度調査では、令和3年度の国土交通省のアンケートによると、実施率が37.5%まで上がっていて、その満足度も「とても満足」「満足」が合計で78.5%になっているようです。

 

海外と比べるとまだ実施率に差がありますが、満足されている方が多く見えるのでこれから増えていくといいですね

 

そうですね、ただし不動産会社が積極的に行っていないケースもあるのでご注意ください

 

どういうことでしょうか?

 

インスペクションをすると調査をしたり、その報告をしてからの契約になるので日数がかかり面倒なんです。

また、インスペクションをして不都合なところが見つかった場合、契約にならない可能性も出てきます。

 

売主さん側の不動産会社がインスペクションに積極的じゃないのは分かる気がします。

ただ、買主さん側の不動産会社も消極的ということでしょうか?

そうです、買主の利益より仲介手数料という自社の利益を優先させてしまってる会社も多いんです

なのでインスペクションの説明なしに、すぐに契約に進みそうであれば、自らインスペクションの斡旋を依頼したほうが良いと思います

更に依頼したとしても「その間に他の人に買われてしまいますよ」などと、やらない方向に誘導するケースすらあります

その場合でも「問題がなければ必ず契約する」ことを売主に話してもらい、その間は他の人に売らないよう交渉してもらうと良いと思います

 

インスペクションを渋られるなんて、実はみんなで建物の欠陥を知ってて隠しているんじゃないですか!?

 

売主側の不動産会社はそれでトラブルになったら大変ですから隠すことは無いと思います。

雨漏りなどがあったら買主に伝えないといけない事になっているんです。

また、個人の売主が隠していた場合は、買主がそれを証明すると売主に直してもらえるのですが、それはかなり難しいと思います。

 

ということで、インスペクションを行うと売主側としては何か問題が見つかると売りにくくなるし、場合によっては買主側の不動産会社すら嫌がるケースもある、というお話でした。

しかし、個人間の契約では後で問題が起こった際に、精神的にも費用的にも負担を強いられるのは買主側になりがちです。

なのでこういう調査の制度があるということを覚えておいて頂けたらと思います

 

はい!でも、売主さんからすると負担ばかりの制度のように思えます

 

確かにそうかもしれません。

ただ、診断の結果何もなければ建物の健康を第三者のお墨付きで証明出来ますので、私はむしろ売主側が積極的に販売開始前に済ませておくべきだと思っています

 

買主さん側からするとそれはすごく安心できます!

 

そうです。つまり「より売りやすくなる」ということです!

それでは今回は「インスペクション」についてお話させていただきました

 

ありがとうございました!

ありがとうございました

 

 

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