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住宅の床材(無垢と複合の違い)【失敗しない家の選び方解説】

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

 

動画はこちらから!

 

 

住宅の床材(無垢と複合の違い)

 

今回は、住宅の床材についてお話したいと思います

よろしくお願いします!

現在、住宅に使われている床材は大きく分けて「複合フローリング」と「無垢材(単層フローリング)」の2種類に分けられます

 

 

どちらがよく使われているんですか?

現在、ほとんどの住宅に使われているのが「複合フローリング」になりますね

 

無垢材は滅多に使われないということですか?

 

そうですね。特に賃貸住宅や建売住宅ならよっぽどのこだわった建物でない限り、まず「複合フローリング」になりますね

注文住宅でも、統計は見当たらなかったのですが、おそらく80%前後くらいを占めていると思いますよ。

 

 

複合フローリングってどんな床材なんですか?

 

薄い木材を6枚くらい接着剤でくっつけて、このいわゆるベニヤの合板の上に、木とそっくりに印刷をした「」を貼っていることが多いです。

全体の厚みは大体12mmくらいになりますね。

そして薄い印刷面の保護のために表面に透明な樹脂、プラスチックをコーティングしています

 

 

紙に印刷したものですか?それじゃ見た目ですぐ分かりますね

 

透明なプラスチックでコーティングされていますし、さすがに紙には見えないのですが、よく見ると木目が平面的に見えますね

また、整った木目を印刷していますので樹種にもよりますが、無垢材と比べて整った見た目になりますね

 

複合フローリングメリットは何ですか?

 

はい、まずは表面のコーティングに硬い品質のものを使うことで傷が付きづらくなります

また、薄い木材を積層して接着した木材を合板というのですが、合板は品質が安定していて反ったり、隙間が空いたりということが起きにくいんです

そして、何といってもコストが安価です。

 

加工品だから見た目や品質を一定にしやすいってことですね

 

特に作る側からすると、傷が付きづらく、隙間も開かないのでお客さんからのクレームが起きにくいのがありがたいんですよね

また、コストは掛かりますが、木の模様の紙の部分を、本物の木を薄くスライスしたものを使うこともあります。

ただ、やはり表面は薄いので傷防止や剥がれ防止のためにプラスチックコーティングされているものがほとんどですね

 

 

デメリットはありますか?

 

デメリットは、一見、木に見えますが触れる部分はプラスチック樹脂なので肌触りがあまりよくありません

夏場などがわかりやすのですが、裸足で歩いたりするとベタベタすると思います

また経年劣化があり、表面のプラスチックが剥がれてきたり下地の接着剤が剥がれてきますと床がフニャフニャになり踏むと床が下がったりします

 

 

そしてもうひとつの「無垢材(単層フローリング)」は、貼り合わせた木ではなく、天然の木を一枚の板に加工したものです

メリット、デメリットが概ね複合フローリングの逆になりますね

まずデメリットは使う樹種にもよるのですが、傷がつきやすいです

 

無垢材コーティングされていないんですか?

複合フローリングコーティング薄い紙や木材を保護する為のものなので、それらの層が無い無垢材には基本的に不要なんですよ。

また、傷をガードする為にコーティングすることもありますが、高級感は残りますが肌触りなど無垢材の長所を少し消してしまいます

また、樹種や乾燥具合により程度は違いますが、吸湿効果により木材に収縮があり、隙間ができることがあります

そして、コストが高いです。

建築会社としても、施工や木材の品質に気を使わないと大きなクレームになりやすく建築中に傷をつけやすいですし、その上にコストも高いので、敬遠するところが少なくないんです

 

滅多に使われないのも納得です

 

それでは無垢材メリットですが、まず肌触りが良いです。本物の木ですから裸足も気持ち良いですね

また天然の木材ならではの調湿機能がありますので、湿気が多い時期でもさらっと快適です

そして一般的に高級感を感じると思います。

樹種によって模様、色合い、ひかり具合、肌触りが全く違いますので、色々と比較検討されるとお好みの無垢材が見つかると思いますよ

最後に、接着剤を使わないので耐久性が非常に高く年月とともに樹種ごとに異なる色味に変化し、自然なツヤが生まれる「経年変化」もあり、愛着が増すと言われています。

本革フェイクレザーの違いに似ているかもしれませんね

 

なるほど。使い込むほどにが出るってやつですね!

 

そうです。しかも、表面を薄く削ることで、また新品のようにもなりますので、気分一新や売却の際には良いかもしれません

 

表面が薄い層じゃないからちょっと削ると金太郎飴のように自然な木目が復活するってことですね!

ちなみに普段のお手入れはどちらが楽ですか?

無垢材は普段のお掃除以外、ノーメンテでOKです。

また耐久性に関しても100年以上は充分お使い頂けます

ただし、水分を多く含んでしまうと反りや捻れの原因になりかねますので、水をこぼしたらなるべくすぐ拭く掃除の際は固く絞った雑巾を使うなど、神経質になる必要はありませんが、少し気をつけていただきたい部分はあります

 

対して複合フローリングプラスチック層が劣化してしまうと、脆い紙や薄い木材が露出してしまいますので、いかにこのプラスチック層を保護するかが重要になります

また、この層は日光で劣化が早くなったりと、ちょっと気を使う必要がありまして、ワックスなどのお手入れをお勧めします

さらに先ほども言いましたが、接着面は早いもので10年程度で剥がれ出しますので、表面の薄い部分が水膨れのように浮いてきたり、更には割れて剥がれてしまったり、こうなると補修工事が必要になりますね

 

ずばりお勧めはどちらの床材ですか?

 

個人の好みやコストの概念で変わってくると思いますが、私はやはり無垢材です。

 

針葉樹を使った場合は足触りが明らかに柔らかく、暖かいですし、広葉樹を使った場合は、どっしりと重量感のある高級感や安心感をもたらします。

こういった質感や木目を好みに合わせて選択出来るのがいいですね。

 

何より、例えば古い学校お寺の廊下のように、無垢材は長く使うほど艶が出て味が出てきますが、長く使うと劣化を免れない複合フローリングとは、そこが決定的に異なる部分だと思いますね

コスト面に関しては、建築時は少し上がってしまいますが、長期優良住宅などの高耐久住宅をお望みの方であれば、2世代、3世代に渡って住まわれるその間のメンテナンス費まで考えると、逆にコスト面でも有利と言えます。

 

長く住むなら無垢材の方が良さそうですね!

 

はい。

というわけで今回は複合フローリング無垢材についてお話させていただきました

 

ありがとうございました!

 

ありがとうございました

 

 

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