失敗しない家の選び方解説Success
Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!
今回は中古住宅の内見時に「建物の状態についてチェックするべきポイント」をお話しさせていただきます
よろしくお願いします!
建物の状態は素人目で見て分かるようなものなんでしょうか?
必要な場合は建物の健康診断である「インスペクション」を、有資格者に行ってもらう事をお勧めします
今回はなるべくどなたでも簡単に確認出来る項目についてご説明させていただきます
まずは日当たりについてです
日当たりを確認するにあたって、方位が確認出来るようスマホのコンパスアプリなどを準備します
そして方位を確認しながら太陽の1日の動きを予想します
太陽は東から登って、西に沈み、一番光が強いお昼は南側に位置します。
これを踏まえて時間帯によっての光の差し方を判断します
また、内見時には間取り図では分からない隣家の状況について確認しましょう。
北側の窓でも大きくて隣家が離れていると充分に明るかったりします
南側そばに建物がなければ日当たりが良くなります
次に臭いについてです
この臭いについては例外がありまして、人が住まなくなってしばらく水道を使用していない建物では、室内で下水っぽい臭いがする時があります。
これは、下水管にある封水と言われる水による栓が水が乾いて機能しなくなり、下水の臭いがそのまま上がってきていることがほとんどです。
この場合は、水を使い始めると封水が機能して、臭いも収まりますので気にしなくても良いです
それではどのような臭いに気を付けると良いでしょうか?
はい、カビ、タバコ、ペット臭になります
カビに関しては臭いだけでなく、湿気で建物が傷んでいる兆候と受け取ることも出来ますので注意が必要です
タバコの臭いについてはエアコンの清掃や壁紙の交換などで、ある程度は緩和出来ます
ペットの臭いについては、特にフローリングに尿の臭いが染み付いている場合、床の張り替えをしないと臭いが消せないケースもあり、これも注意が必要です
次に水回りの設備についてです
キッチン、洗面所、トイレ、浴室は当然ご覧になられると思います。
その際は水が出るようであれば水を流し、収納の扉も開けて中を確認します
水道の配管が見られる場合は、水漏れが無いかを確認します
そして換気扇も回して大きな音がしないかを確認します
換気扇の音が大きい場合はモーターの寿命が近い可能性がありますので、近いうちに交換が必要になると考えた方が良いでしょう
次は照明や給湯関連についてです
照明は全てつけてみます。
もしつかない照明があれば元々そうだったのか、電球が切れているだけなのかを売主に確認します
LED照明の場合、電球だけの交換が出来ないケースがあります
ガスに関しては開栓されていないケースが多いので内見時には確認出来ないことが多いです。
給湯器やエコキュートなどの機器には製造年月日が記載されており、10年以上経過しているようであれば近い時期の交換を覚悟しておいた方が良いでしょう
給湯器やエコキュートの交換はいくらぐらい費用が掛かりますか?
はい、15~60万円ほど見ておくと良いかと思います
次は床の確認です
歩いていて感触がフカフカする場合、床や下地、土台が腐っていると判断してこれだけで購入を見送る方がいらっしゃいます。
しかし、これらは合板で出来ているフローリングの接着剤が剥がれて沈んでいることがほとんどです
治すにはリフォームが必要にはなりますが、建物の構造が傷んでいるわけではありません
フローリング表面の張り替えは建物全体でおよそ100万円ほどでしたね
そうですね、それで見た目も感触もほぼ新築時のようになります
次は天井です
天井には雨漏りなどが起きた際は必ずその跡が残ります。
対策済みかどうか売主に確認しましょう
退去した後で発生した雨漏れだった場合、修繕費用はどうなるのでしょうか?
はい、修繕費用分を値引きして貰うなどの交渉をしてよいと思います
ただし、場合によっては最初から修繕費用を見越した値付けにしているケースもありますので事前に要確認になりますね
次に外回りになります
まず外壁ですが、見た目でヒビが無いかを確認します。
そして手で触ってみて白いチョークの粉のような物が手に付いてこないか確認します。
粉が手に付く場合は塗装の劣化が始まっており、塗装工事を見込んでおいた方が良いです
ヒビに関してはコーキング剤と言われる弾力性を持った外壁パネルの接合部分で主に見られ、放置すると雨水の侵入の原因にもなります。
こちらも補修工事を見込んでおいた方が良いです
次にバルコニーも確認しましょう
バルコニーは床部分が明らかに傷んでいる場合があります
素材により耐久年数が異なり、特にFRP製だと10年~15年ほどで再塗装が必要です
少し長くなりましたので、今回は主にリフォーム等で対応が出来そうなチェックポイントをお話しさせて頂きました
次回後編として、対策が難しかったり大きな費用が掛かってしまうような重要なチェックポイントについてお話しさせて頂く予定です
ありがとうございました!
ありがとうございました