失敗しない家の選び方解説Success
Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!
本日は、前回に引き続き不動産情報サイトに掲載されている売買物件の情報について、簡単な解説をさせて頂きます
よろしくお願いします!
それでは、まず用途地域についてです
都市計画法によって計画的な市街地をつくるために設定されたエリアを「市街化区域」と呼ぶのですが、用途地域はこの「市街化区域」の中で建築出来る建物を地域別に分けたものとなります
せっかく購入した土地に建物を建てられないと大変ですね!
そうなんですが、市街化区域では「工業専用地域」以外であれば基本的に住宅の建築は可能です。
どちらかというとお店や事務所、高層の建物などの建築に制限が掛かっている感じですね
そして用途地域が設定されない「市街化調整区域」では、基本的に住宅を建てることは出来ません。
ただし、開発許可を受けることで建てられるケースもあります
用途地域は13種類ありますが、閑静な住宅街をお探しであれば「第一種低層住居専用地域」や「第二種低層住居専用地域」など、大型の店舗や事務所の建築が制限されたエリアがおすすめです
それ以外のエリアだと現在閑静な住宅街であっても「いつの間にか隣に賑やかなお店が出来た」なんて事が起こり得ます
他に都市計画法で「非線引き区域」または「都市計画区域外」とされるエリアもあるのですが、これらは基本的に制限が緩いエリアとなっています。
次に地目です
こちらは土地の種類を記載しています
基本的に建物が建っていれば「宅地」となり、住宅用地として何の問題もありません
広い土地などの場合は一部が「畑」だったりする場合があり、この場合は農業委員会への届出や、申請を行わないと建物の建築が出来ません
ただし、売りに出されている土地がこれに該当する場合は、基本的に売主側で手続きを行なってくれることが多いですね
次に建ぺい率です
建ぺい率とは敷地に対して建物を建ててもいい割合となります
例えば建ぺい率60%の場合、1階部分が敷地面積の60%までなら建築出来るということになります
自分の敷地なのに自由に建築出来ないということですね
なぜそのような制限があるのでしょう?
はい、主に火災の際に建物の間隔を空けることで、隣の建物への延焼を防ぐ為ですね
他にも日照や風通しなどの確保も目的としています
次に容積率です
先ほどの建ぺい率と考え方は似ていて、こちらは敷地に対して「1階だけでなく2階や3階の面積を足した延床面積で建ててもいい割合」となります
例えば容積率200%の場合、敷地面積の2倍の延床面積の建物まで建築出来るということになります
容積率には何の目的があるのでしょう?
はい、容積率は用途地域とも関係していまして、例えば「第一種低層住居専用地域」では地域によって異なりますが60%などの小さな数値が設定されています
延床面積が敷地の60%までということは、よほど広い敷地を確保するか、小さな平屋しか建てられないですね
そうです、結果的に建物同士の距離は広がり、日照や風通しも良くなりますし、何より街の景観が良くなります
そのような住みやすい住宅街を規制によって作ろう、というのが大きな目的になりますね
次に構造・工法です
こちらは建物の造りを指します。
まず「RC」は鉄筋コンクリート造の略で、壁が鉄筋コンクリートで出来た建物になります
「軽量鉄骨造」は一般的に2~3ミリ程度の鉄骨の柱で作られています
「重量鉄骨造」は6ミリ以上の鉄骨の柱で作られています
「木造」は木材で作られている建物ですが、更に「軸組工法」と「枠組壁工法」に分けられます
一般的なのは「軸組工法」で、木の柱で建てられています。
枠組壁工法は「ツーバーフォー工法」とも言われていて、こちらは柱を使わない工法になります。
次に間取りです
部屋数や構成を表す言葉になります。
例えば「4LDK」と表示されている場合は、部屋が4部屋で、Lがリビング、Dがダイニング、Kがキッチンとなります
LDKではなくDKなどと表示されているケースも見掛けます
はい、LDKやDKの表示にもルールがありまして、キッチンが設置されている部屋が10畳以上ある場合を「LDK」、10畳未満で4.5畳以上であれば「DK」、4.5畳未満だと「K」と表示しています
他にもSの表示を見かけることもあります
はい、Sはサービスルームの略で窓が無いなど、建築基準法上の居室と見做されない部屋のことを言います
納戸と考えると良いかと思います
次に間取り等で使われる面積の単位についてです
坪や㎡に帖や畳とか、面積の単位はややこしいです
そうですね、おおまかに「1坪=畳2枚=3.3㎡」と考えるとサイズ感が掴みやすいかと思います
イチ、ニ、サンサンですね!
そうです!また、「帖」と「畳」の表示は基本的に同じ意味になります。
例えば和室6畳と表示されている場合は畳が6枚分ということだと思うのですが、基本的に畳のサイズが基準なんでしょうか?
いいえ、面積の基準は㎡になります
というのも畳のサイズには京間や江戸間など種類があって、同じ1枚でも面積が変わってくるんですね
なので1.65㎡を1帖として計算しています
ただ、そうなると実際の畳の枚数と異なるケースもあるので、和室の場合は実際の畳の枚数を「6畳」などと表示しているケースもあるようです
それでは、続きはまた次回お話しさせて頂きます
はい!ありがとうございました
ありがとうございました