失敗しない家の選び方解説Success
Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!
本日は、戸建住宅を購入したあとのランニングコストについてお話させていただきます
よろしくお願いします!
住宅の購入時には、物件価格やその諸費用に目が行きがちですが、ランニングコストも長く住む上では重要になります。
そしてランニングコストは建物の性能などによって差が出る場合があり、今回はこれも踏まえたお話しをさせて頂きます
1点目が固定資産税、都市計画税などの税金面です
これらの税金は土地と建物をそれぞれ評価して税額が決まります。
土地の固定資産税は土地評価額に税率1.4%を掛けて、200㎡までの住宅用地であればこの額の6分の1が税額となります。また、200㎡を超えた部分は3分の1となります。
一般的に、土地価格が高いと税額も高くなります。
200㎡を超えると税金の上昇幅が大きいので注意しましょう。
建物は建物完成時に調査が入り評価額が決まります。この評価額から築年数に応じてどんどん下がっていきます。多くの建物は築25年で下限の当初評価額の20%になります。
建築価格はあまり関係が無いということでしょうか?
そうですね、見積書や契約書の提出は不要ですので、評価対象ではありません。
使用している建材のグレードと広さで評価額が決まります。
2点目は火災保険の保険料です
保険料は築年数に応じて古い建物ほど保険料が上がる傾向にあります。
また、火災保険はネットや県民共済など様々な種類があり金額差もかなり大きいです。
不動産会社や銀行から紹介の火災保険だけでなくご自身で確認しておきましょう。
また、図面や建築確認申請書に「省令準耐火」の表記がある建物では、保険料が半分程度になる場合があります。
特に中古住宅だと、不動産会社も把握してないことも多いので、新築時の図面やパンフレットなどを見せて貰い確認するようにしましょう。
また、水災の特約をつけるとかなり上がります。
つまり水害の心配がないエリアだと、水災特約分の保険料を抑えることが出来る、ということですね
3点目がリフォーム工事に掛かる費用です
これはランニングコストという考え方からは少し外れますが、当初はリフォーム工事を考えていなくても、必要になることは多いので説明させて頂きます。
間取りの変更や増築工事などを行う場合、木造軸組工法の建物が一番やりやすいです。
鉄骨住宅やツーバイフォー工法は難しく、仮に出来たとしても割高になるケースが多いですね。
なので将来的にリフォームを検討されているのであれば、木造軸組工法の建物をおすすめします。
4点目が冷暖房費です
日本では多くの家庭で「1年のうちの半分以上の期間」冷暖房機器を利用しています
そしてこの冷暖房費は建物の断熱性能によって差が出ます
断熱性能に関しては規制が無いので、仮に断熱材が全く無い建物でも建築出来るんでしたよね
そうです、ただし令和6年からは平成11年に作成された「次世代省エネ基準」相当の断熱性能が義務化されます
これは平成4年に作成されたその前の基準と比較して10~30%の省エネ効果があるとされています
次世代省エネ基準よりも良い断熱性能の住宅はたくさんありますが、冷暖房費を考えると「最低限でもこれくらいの断熱性は欲しい」といったレベルになりますね
ということは古い住宅だと、そもそもあまり高い断熱性能は望めないということですね
建物にもよりますが、概ねそう考えて良いと思います
建物の断熱性能を調べるにはどうしたらよいでしょうか?
はい、新築時の「仕様書」などがあれば断熱材の性能や入っている厚みなどで確認することが出来ます
これが無い場合でも「住宅金融公庫」や「フラット35」などの公的融資を利用している住宅であれば、融資の条件に断熱性の基準が設けられていますので、建築の時期により「最低でもこれくらいの性能はある」ということは分かります
5点目がメンテナンスの費用です
外壁や屋根の塗装の傷みを放置してしまうと、雨漏りの原因となってしまいます。
また給排水管も寿命がありますので交換しておかないと、そこからの漏水で最終的に高額な工事費が必要になります
定期的な点検とメンテナンスを行なっていれば、このような問題は起こりにくくなりますのでその費用は見込んでおきましょう
また、国が定めた「長期優良住宅」に認定される建物では、建物の重要な骨格である「構造躯体」について「75年から90年は持つように」更に「給排水管などのメンテナンスも行いやすいように」と定められています
長期優良住宅に認定された建物であれば、長期に渡って使用出来ますし、メンテナンスのコストも下げることが出来ます
ということで今回は戸建住宅を購入したあとのランニングコストについてお話させていただきました
車などと違って性能の高い住宅ほどランニングコストは低くなりやすいって印象でした
そうですね、他にも住宅の性能は快適さにも影響しますので、購入時は価格だけでなく性能面も確認して頂ければと思います
マンションには修繕積立金があり、管理組合が適時メンテや補修工事を行いますが、戸建住宅にはこれがありません
では戸建住宅に補修工事が不要かというと、もちろんそういうことはありません
キッチン、トイレ、壁クロスや床材等に関しては、外壁や屋根のメンテナンスの他にもいずれ交換が必要になります。
なので、出来れば月に15,000円~20,000円くらいを修繕積立金としてプールしていくことをお勧めします
備えあれば憂なしですね!ありがとうございました!
ありがとうございました