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ガスとオール電化のメリット【失敗しない家の選び方解説】

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

 

動画はこちらから!

 

 

ガスとオール電化のメリット

 

今回は、オール電化住宅とガス利用の住宅についてお話させていただきます

 

よろしくお願いします!

 

先に簡単に仕組みの違いをご説明します。

まずは、お風呂やキッチンで使うお湯についてです

ガスの場合は、使用するときに給湯器で水を火力で温め、お湯にしています

対してオール電化の場合は、屋外に設置するエコキュートなどの大きな電気ポットのようなタンクに水を貯めておき、安い深夜電力でその水を90℃前後に沸かして保存しておきます

そして、お湯を使うときにそのお湯を水で割って使うという仕組みになります

 

次に、料理を作る際のコンロについてです

ガスはそのまま、ガスコンロですね。ガスに着火して火の熱で調理します。

オール電化は一般的にIHクッキングヒーターを使用します

それではそれぞれのメリットデメリットをお話させていただきます

 

まずは光熱費についてです

ランニングコスト、つまり毎月の料金は、地域やガス会社によっても異なりますが、概ねオール電化の方が有利になります

最近電気代が上がっているようですが、それでもオール電化の方が有利ですか?

 

今後のことは電気代の値上がり次第ですが、2023年現在ではオール電化の方が有利ですね。

更にガスの場合プロパンガスと都市ガスのどちらを使うかによって料金に違いがあります

一般的にプロパンガスの方が高いイメージがあると思いますが、これは給湯器やコンロなどの設備代や工事費をプロパン会社がサービスする代わりにその分毎月の使用料を高めに設定しているからなんです

 

賃貸物件建売住宅だと初期投資を抑えられるので、あえてプロパンガスを使うケースもありそうですね

 

そうです、その代わり入居者や購入者の毎月の負担が増えてしまう、ということですね

逆に言いますと初期投資を自ら行うとプロパンガスでも都市ガス並みの毎月の料金にすることも可能なようです

オール電化の場合はガスを一切使いませんので、ガスの基本料金が不要になるというのが大きいですね

更に熱効率の面でも、コンロの火は調理機器以外の周辺も温めてしまいますが、IHの場合は調理機器の底面だけを電磁の力で温めますので熱効率が良いとされています

実際にお湯を沸かすスピードはIHの方が倍ほど早いんですよ

 

なんとなくIHは火力が弱いイメージでしたけど意外です

 

ただし、オール電化にもデメリットがありまして、最初に必要な費用が高くなります

特にエコキュートとガス給湯器の金額差が大きくガスコンロとIHクッキングヒーターに関しては少しIHクッキングヒーターが高いですが、ガスは最初に配管工事が必要なことを考えるとIHは200Vの電気配線さえあれば良いので、差額はほとんど無いと考えて良いでしょう

 

初期費用だけではなくエコキュートが壊れたりした場合も費用負担が大きいということでしょうか

 

そうです。エコキュートも機械ですので、壊れて交換となるとまた高い費用がかかります。

 

それぞれどれくらい持つものなんですか?

エコキュートガス給湯器寿命の目安は10年から15年と言われていますね

 

ということで初期費用と故障も踏まえたランニングコストを考えますと、一般的なプロパンガスと比べればオール電化の方がまだ有利になりますが、都市ガスと比較するとエコキュートの故障のタイミング、地域のガスと電気料金によっては甲乙付け難くなる可能性はあります

 

都市ガスが使えるエリアであればコスト面以外の要素で検討しても良さそうですね

 

そうですね、それでは光熱費以外についてご説明します。

 

まずは給湯の衛生面についてです

オール電化の場合、エコキュートのタンク内に常に熱湯が貯まった状態ですので、長期間のうちに水に含まれているカルシウムやマグネシウムで汚れがついたり、接続している給水管から出る汚れが出てくる場合があります

時々、メンテナンスとして水抜きをしたり、飲用水として使う場合は、お湯は使わず、水を沸かして利用したほうが安心ですね

ガスの場合は衛生基準をクリアした水道水を使用時に加熱しているのでお湯を飲んでも問題ありません

 

次に災害などの緊急時の利便性ついてお話させていただきます

 

まず、プロパンガスの場合は独立したボンベを使用しますので災害時でもコンロの使用が可能です

都市ガスはインフラに問題が発生して供給が止まってしまうと、当然使えません

また停電時は、ガスコンロは使えますが電気を使うIHは当然使えません

お湯に関してはガス給湯器は電気を使いますので、ガスの場合お湯は使えなくなります

オール電化の場合は断水していなければ、タンクに残っているお湯を使えます

また、断水時に直接タンクから抜いて使うことも出来ます

一般的に停電からの復旧は非常に早く、対してガスが止まった場合は復旧に時間がかかる事があり、長い間不便になる可能性が高くなります

まとめますと、災害時を考えるとオール電化がおすすめで、尚且つカセット式のガスコンロを用意しておくと良いかと思います

 

最後に、ガスコンロとIHクッキングヒーターについてです

 

IHのメリットは、コンロ面が平らですので掃除が楽です

また、火を使わないので衣服などへの燃え移りの心配がありません

ガスコンロですと調理する人も炎からの熱気を感じると思いますが、IHですと、このようなことはないため、熱気を感じず快適に料理ができます

しかも火力は強いんでしたよね

 

そうです、更にガスコンロでは火の力による上昇気流が生まれ汚れが周りに飛び散りやすいのですが、IHは汚れにくいですね

他にも鍋などの取手が熱くならないのも特徴です

 

次にIHのデメリットについてですが、ガスコンロIHでは使い方、料理の方法が違いますので慣れが必要です

同じ料理方法でも同じ味になりませんので、特に料理の好きなご年配の方は苦労されるケースがあるんですよ

 

料理方法が変わる?それは何故でしょう?

 

はい、ガスコンロの熱はデメリットにもなりますが、この熱を使うことにより遠赤外線が発生し、さらに上昇気流が食材の水分を飛ばしてくれるという特徴があるんです

これはIHでは発生しないんです

その特徴があるとどうなるんでしょう?

 

はい、遠赤外線は素材の表面から加熱して外側をカリッと内側もふっくら焼き上げてくれますので焼いたり、炒めた際にカリッ、としやすいんですよ

更にIHでは水分が飛びにくいので、なかなか味がまとまらず、ついつい調味料を加えてしまい、いつもと味付けが異なってくるケースが多いようです

これらの特徴があるので「ガスコンロは火力が強く、IHは弱い」と思われる方が多いようなんですね

余談ですが炭を使うと更に遠赤外線が出るそうです

 

焼き鳥炭火焼きに限ります!

 

もちろんです

ただし、IHでも工夫次第でカリッと調理することも出来るようですし、煮込み料理ではいつもより水分を少なめにするなど、料理の方法でかなりカバー出来ます

実際に料理のジャンルによっては飲食店ですらIHを使っているケースもあるので、あまり気にしなくても良いのかなと思います

それでは今回はオール電化住宅とガス利用の住宅についてお話させていただきました

 

コストや料理のことなどを考えると一長一短あって難しいですね

 

そうですね、都市ガスのエリアで、尚且つ料理に相当なこだわりがあれば、あえてガスもいいと思います

ただ、コスト面や安全性を考えるとやはりオール電化に分があるかな、といったところです

 

特に対面キッチンだと安全で汚れが飛び散りにくいIHの方が良さそうですね

はい、それに最近はIHコンロにも熱を発生させて調理が出来るラジエントヒーターが付いていたりしますので、料理に合わせてこのような機能を活用すると良いかもしれませんね

はい、ありがとうございました!

ありがとうございました

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