失敗しない家の選び方解説Success

誰でも簡単に不動産関連情報がまとめて分かる「不動産情報ライブラリ」

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

店鳥

今回は令和6年4月1日に国土交通省が公開したサイト「不動産情報ライブラリ」についてお話しします。

新人事務員よっしー

出来たばかりのサイトですね、よろしくお願いします!

「不動産情報ライブラリ」とは?

店鳥

不動産情報ライブラリ」とは、これまでなかった不動産関連の情報が集約されているサイトで、どなたでも見ることが出来るようになっています。

新人事務員よっしー

販売中の不動産情報サイトならいくつもあると思いますが、それらとは違うってことですか?

店鳥

はい、実際に売り出されている販売中の不動産情報ではなく、これまでに取引された不動産の価格2050年までの地域ごとの人口の増減予想災害ハザードマップ学校区情報など、不動産の購入時に大変参考になる情報が、地図上で簡単に確認することが出来るようになっているんです

新人事務員よっしー

なるほど!これまでだと色んな情報源から調べて確認していたものが、このサイトだけでまとめて確認することが出来るってことですね

店鳥

そうです、住所を検索するだけでその地域の情報をすぐ調べられるので、非常に使い勝手がいいんです

新人事務員よっしー

どのような情報が載っていますか?

店鳥

はい、大まかに「価格情報」「地形情報」「防災情報」「周辺施設情報」「都市計画情報」「人口情報」となっています

それではそれぞれの情報についてご説明させていただきます

「価格情報」

店鳥

まずは「価格情報」についてです

価格情報では更に項目が4つに分かれていて、

国が公表する「地価公示価格

都道府県が公表する「地価調査価格

不動産会社が取引完了後に登録する「成約価格情報

買主へのアンケートをもとにした「不動産取引価格情報

を確認することが出来ます

店鳥

このうち「地価公示価格」と「地価調査価格」は国や都道府県の調査によるもので同じように参考にすることができます。

ただ、注意していただきたいのはこの2つの価格は実際に販売する際の実際の販売価格より少し低く設定されているため、この価格を1.1~1.2倍にすると実勢価格に近くなると言われています

成約価格情報」は不動産会社が不動産取引完了後に登録する情報でかなり正確な数字が出ます

また「不動産取引価格情報」もアンケートを基にした情報ではありますが概ね正確だと考えて構いません

新人事務員よっしー

過去の取引情報も確認出来るのはすごいですね!

不動産会社に聞かなくても自分で色んなエリアの相場を見て検討出来るのはいいと思います

店鳥

そうですね、ただし最終的には同じエリアでも土地の形や、道路の接道状況、近隣状況、他の条件などで価格は違ってきます

このサイトではそこまでの情報は載っていないので、狙いの販売物件の価格と比較して「これはすごいお得だ!」とか「相場より全然高いぞ!」なんて早合点することが無いようご注意ください

「地形情報」

店鳥

次に「地形情報」です

地形情報では、大規模な宅地造成の情報などが載っています

新人事務員よっしー

大規模な宅地造成とはどのようなものですか?

店鳥

はい、例えば山を切り崩して宅地用に平地にした場合などですね

この場合、住宅を建築するには充分な地盤があったとしても、土砂崩れなどで地盤ごと流されてしまうとさすがにどうしようもありません

そういった危険性があるということですが、久留米に関しては平地が多いので、このような宅地造成はほとんどありませんね

「防災情報」

店鳥

次は「防災情報」です

防災情報では市町村が発表している洪水や土砂災害、津波などのハザードマップを確認することが出来ます。

こちらは市町村のサイトで確認されたことがある方も多いと思いますが、他の情報と一緒に確認できるので便利ですね

新人事務員よっしー

久留米では水害が多いので要チェックですね

「周辺施設情報」

店鳥

次に「周辺施設情報」です

周辺施設情報では、保育園、幼稚園、小中学校、医療機関、福祉施設等も一覧で表示可能です。

特に、小中学校区の境界線が地図上に記載されているのがわかりやすいですね

新人事務員よっしー

これは校区を調べるときにすごく便利です!さっそく活用します!

「都市計画情報」

店鳥

次は「都市計画情報」です

都市計画情報は建築する際の制限などの情報が記載されています

住宅の建築が規制される「市街化調整区域」、建築する建物の用途などが規制される「用途地域」、のほか、防火地域などの情報も記載されています

新人事務員よっしー

地域によっては建てられる建物のサイズが制限されたりする可能性があるんでしたね

店鳥

そうです、都市計画や用途地域など、基本的な不動産情報の見方については過去の動画で解説していますのでそちらをご覧いただければと思います

「人口情報」

店鳥

最後に「人口情報」です

人口情報ではそのエリアでの年代別の人口数を確認することができます。

子供が多い、お年寄りが多い等がわかります

また「将来推計人口」では2050年までの人口増減予想が記載されています

新人事務員よっしー

人口の増減が不動産の情報と何か関係あるのでしょうか?

店鳥

はい、基本的に人口が減るエリアは地価の低下を予想できます

新人事務員よっしー

なるほど、でもこれからはどの地域も人口減で減少傾向になるのではないでしょうか?

店鳥

はい、それが人口減少が進行していくと、人はより便利な場所へと移動する傾向にあるんです

新人事務員よっしー

たしかに高齢になって自転車や自動車の運転が難しくなると、交通の便が良かったり買い物がしやすいエリアに住みたくなりますね

店鳥

そうです、つまり全体としては人口減でも、地域単位で見ると増えるエリアも出てくる、ということなんです

そして人口増加が予想されているエリアでは逆に「地価の上昇が期待出来る」と考えて良いです

ただ、これは個人的な予想ですが、今後例えば自動運転技術が実用化されてそれが当たり前になってくると、むしろ人が多い地域より交通の便は悪くとも住みやすい場所が人気になる、なんてこともあるかもしれません

新人事務員よっしー

お買い物もネットで注文すると「数分後にはドローンがお弁当を配達してくれる」なんてことになってるかもしれないですね!

店鳥

そうです、なので予想はあくまで現代社会の視点からの予想と捉えた方が良いかもしれませんね

また、駅の一日あたりの乗降客数も記載されていますので、利用状況を確認することも出来ます

まとめ

店鳥

それでは今回は非常に便利なサイト「不動産情報ライブラリ」についてお話ししました

新人事務員よっしー

実際に使ってみると思ってたよりも動作が軽くて使いやすいです

店鳥

そうですね、このような集約された情報を一般の方が簡単に閲覧出来るようになったというのは大きいですね

ネット等に出ている売り出し物件の価格は「相場の価格」ではなく、あくまでも売主が売りたい「希望価格」です。

実際に取引される価格やその他の情報がまとめて分かるのは非常に参考になると思います。

一般ユーザーの方がこういった情報に触れやすくなることで、公正な不動産取引が促進されると良いですね

新人事務員よっしー

はい、ありがとうございました!

店鳥

ありがとうございました