失敗しない家の選び方解説Success

住宅ローン借りられる?後編

Youtubeにて公開中の店鳥と新人事務員よっしーの「失敗しない家の選び方解説」シリーズのテキスト版です!

店鳥

今回は住宅ローンの審査について、もうひとつの大きな要素、「建物」と、住宅ローン審査をするうえでの注意事項などをお話させて頂きます

新人事務員よっしー

よろしくお願いします!

ローン審査における建物の条件 ー 違反建築ではない

店鳥

まずは違反建築でないこと。

例えば、古い中古住宅の場合にあるのですが、3階建てを建ててはいけない場所なのに建っている、とか基準を超える大きな建物が建っているケースは融資が難しい場合があります。

新人事務員よっしー

違反ですか?みんなきちんとお役所に違反してない事を確認してもらってから家を建ててるんじゃないんですか?

店鳥

建築確認申請の制度ですね。

確かにこの制度により建築基準法に適合しない建物の建築は出来なくなっています。

ただ、建物が完成した際は本来「完了検査」の義務があるのですが、平成14年以前は実施率が20~30%でした。

ですので「建築確認申請」の図面と完成した建物が違う事も多かったんです。

平成15年以降は国土交通省の要請で徐々に検査率は上昇し、近年の物件はほぼ100%完了検査が行われています

新人事務員よっしー

申請した図面と違う建物が建っているケースもあるってことですね?

店鳥

そうなんです。

この場合は、違反建築と比較するとローンは通りやすいですが少し注意が必要ですね。

ローン審査における建物の条件 ー 敷地が道路に接していること

店鳥

次に、敷地が道路に接していること

建物の敷地が道路に接していない。または接している道路が私道で持ち分がない場合も融資が断わられるケースが多いです。

新人事務員よっしー

私道で持ち分がない?ってどういうことですか?

店鳥

はい。私道というのは公道とは違い個人が所有する道路で、その道路に隣接する住居の方が共同で所有しているケースがあります。

この所有権を分配した状態のものを持ち分と言います。

この私道の所有権を持たないとトラブルの可能性が考えられるため、こういった状態の物件は担保として考えた場合に売却が難しく、自ずと融資を断られやすい、ということです

新人事務員よっしー

もし、所有権を持っている人に「あんたには使わせないわよ!」って言われたら生活出来なくなっちゃいますもんね

店鳥

そ、そうですね。持ち分を購入するなど解決方法もありますが、そもそも何らかの問題があって現時点で持ち分が無い、という可能性があります。

なので私道に隣接した物件を検討している方は、念のために持ち分の状況を確認した方がいいですね

ローン審査における建物の条件 ー 古い中古マンションの場合

店鳥

最後に、築年数が古い中古マンションでは借入期間に注意が必要です。

マンションは、土地と建物の両面で評価される戸建住宅と異なり、主に建物の状態で評価が決まります。

例えば、築30年のマンションですと、耐久年数を50年として残りの20年のローンしか組めない、等の条件面が出てくるんです。

新人事務員よっしー

35年ローンを考えているとしたら築15年の物件までってことですね

店鳥

基準は金融機関や建物によって異なりますので、あくまで目安、ということですけどね。

戸建住宅の場合にこのような条件はありません。

ということで、住宅ローンの審査についてもうひとつの大きな要素である建物の内容についてご説明しました。

新人事務員よっしー

ありがとうございました!

住宅ローンの審査の注意点

店鳥

それでは住宅ローンの審査についての注意点なのですが、まず前回の内容と合わせて問題点が特になければ安心して住宅ローンを利用されて大丈夫だと思います

いずれかの項目で気になる点がある場合は、今は手軽にネット審査などが利用出来ますのでそれらを利用して事前に不安を取り除く、というのもいいかと思います。

ただし、このような手軽な審査は後になって減額や否決になるケースもよくあるので、ぜひそこは踏まえた上で利用されてください。

新人事務員よっしー

あくまでも仮審査ってことですね

店鳥

また、金融機関の店舗へ直接相談しに行く場合は「物件が決まってから来てください」とか「物件の資料を提出してください」などと言われて色々な資料が必要になりますので、気軽に審査というわけにはいかないかなと思います。

新人事務員よっしー

審査には個人の内容だけじゃなく、今回説明して頂いた物件の内容も関わってきますからね。

店鳥

そうです。ネット銀行の本審査や金融機関窓口での審査時には、前回も言いましたが信用出来てなるべくローンに詳しい不動産屋さんと一緒に動くのが重要ですね

と言う事で住宅を購入される際にまず最初に気になると思われる「住宅ローン借りられる?」を前、後編に分けてお送りしました。

次回は「長期優良住宅について」を予定しています。

新人事務員よっしー

ありがとうございました!

店鳥

ありがとうございました